おはよーさん
かみのすけです。
この小さな注射1本で
命の火を消すことができる。
安楽殺を選んだ。
「上山牧場の初仕事」として紹介した病気の黒チビちゃん。
その後1週間連続で点滴治療。寝たきり状態が続きました。
牛も人も苦しい。可能性は低かった。
毎日毎日、真剣に向き合って、懸命な治療を繰り返す。
それでも回復の見込みがなく、時間だけが経過していく。
もしかしたら次の治療で回復するかもしれない。
誰も決めてくれない、最後の決断。
畜主の自分が決める。
経営者の自分が決める。
市場売却を見込めない牛の緩和ケア。
経済的価値を失った牛の延命治療。
自分が決めた、最後の注射。
たった1本。すぐに終わった。
仕事とはいえ。
慣れることはない。
慣れたら終わり。
無条件に、命を諦めないことができれば。
それができれば、誰も諦めない。
立ち止まる暇なく、次の命が産声を上げた。
今度もまた、責任をもちます。
牛の世話をする人は、知性がないのか?
したっけ。