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動き出したら止まらない(生物編)

あむあむあむあむ・・・

あむあむあむあむ・・・

動き出したら止まらねぇ!

おはよーさん。かみのすけです。

牛さんを観察していると、ずっと口を動かして、
あむあむあむあむ・・・あむあむあむあむ・・・

動き出したら止まりませんね。
何してるんでしょうね?

これは反芻(はんすう)といって、エサを食べて胃に入れたあとに口に吐き戻し、もう一度噛み砕いてまた飲み込む。これをすることによって消化しやすくしてるんですね。

草食動物の宿命で、ゆっくりご飯を食べていられないのでしょうか?

危険な敵がいっぱいだからね。とりあえず食うだけ食って、あとでゆっくり安全な場所で味わうのよ。

めーさん

あ、草食動物さん、ありがとうございます。

それにしても。

あむあむあむあむ・・・いつまでやってんねん!

で、これを数えた人がいて、一日に約5万回あむあむするんですと!


あご外れるわぃ!

生命現象って、ホントうまいこと、よくできてるよね。

私たちの体もそうですが、生物としての恒常性を維持する力って、一体どうやって備わっているのでしょう。

ある本を読みました(後で紹介します)。

私たちの体は、細胞の分子レベルで常に変化、更新されていて、数ヶ月前の自分とはまったく別物になっているそうです。

数ヶ月前、ひきこもりだった頃のかみのすけの細胞はもう、キレイさっぱり更新されているのです!

(どうりで見違えると思った)

このように私たち(とか牛たち)の身体は、私たちの見知らぬ間に、常に変化し続けることで生命活動を維持しています。分解と再生を繰り返すことで、自分を作り替えているのです。だから環境の変化にも対応できる。

生き物ってすげーー!

かめのすけ

しかし、生命が逆らえない法則もあります。

それは
時間の流れ。
輝けるものはいつかは錆び、
水はやがて乾き、
熱あるものは徐々に冷えていく―。

エントロピー増大の法則

秩序あるものはすべて乱雑さが増大する方向に不可逆的に進み、その秩序はやがて失われていく。

生命が、時間の流れに逆らえず、秩序を保てなくなること。

それは「死」です。

死は、生命活動の必然。

動き出したものは、いつか止まる時がくる・・・

にわこ

まだ死にたくない

だけど、個体は耐えても、

38億年前に地球に動き出した生命は、今も止まっていません。
動き出したら止まらない。

まぁ、時間の流れには逆らえないということなら仕方ない!
自然界の法則を受け入れて、いつか秩序が保てなくなるその瞬間まで、躍動しながら自分を作り替えていこうじゃないですか!

人間以外の生き物と一緒にいると、不思議なこといっぱいあるよ。

興味がある人は是非、この本、読んでみてください。

『動的平衡』福岡伸一 著

かみのすけが、ここ最近で最も心打たれた一文。自分はこの地球という生命体の、大きな流れの一部であるということ。ハッとしました。スピリチュアル的な話じゃないよ、生物学的な話。

分子は環境からやってきて、一時、淀みとしての私たちを作り出し、次の瞬間にはまた環境へと解き放たれていく。つまり、環境は常に私たちの身体の中を通り抜けている。いや、「通り抜ける」という表現も正確ではない。なぜならそこには分子が「通り過ぎる」べき容れ物があったわけではなく、ここで容れ物と呼んでいる私たちの身体自体も「通り過ぎつつある」分子が一時的に形作っているにすぎないからである。つまりそこにあるのは「流れ」そのものでしかない。その流れの中で、私たちの身体は変わりつつ、かろうじて一定の状態を保っている。その流れ自体が「生きている」ということなのである。(P231-232)

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かみのすけ

次回は『動き出したら止まらない』シリーズ最終作【社会編】をお届けします。お楽しみに!

したっけ。ごきげんよーう。

些細な思い出も
反芻しがちな
かみのすけ

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