私たちでした

結局1週間、放牧中止しました。
北海道はひとまず暑さのピークは過ぎ去り、毎日どんより曇り空。
ようやく放牧も再開できました。

おはよーさん
かみのすけです

7月が終わっちゃいました。
お気づきの方もいらっしゃったかと思いますが…

7月は、私たちでした！

そう、よつ葉乳業さんのカレンダー

じゃじゃーーーん♪

壁掛けカレンダーの写真部分が月替りの生産者紹介になっており、
2025年7月のビジュアルに上山牧場を取り上げていただきました。

「7月」は私にとって特別な月なので。大切な思い出になりました。

このカレンダーは農協など関連団体のほか、酪農家各戸にも配布されます。
日々の出荷乳量が書き込める仕様になっているため、だいたいの農家さんは生乳処理室の入口に貼ってあります。

↓うちもこのように。

気付いてくれた方々みんなから声かけてもらえて、なんだか有名人になった気分！

写真右下のQRコードを読み取ると、牧場の雰囲気がわかる動画にもジャンプできます。

また、私の直筆のメッセージも掲載していただきました。

「目の前のことに丁寧に向き合う」というのは私の人生のテーマです。

動物と接していると、いま目の前で起こっていることがすべてだと教えてくれます。
動物は老い先のことを不安に思ったりしないし、人の陰口も言わない。

目の前の物事に対して全力で反応し、結果として学び、結果として成長して、また次の反応を迎えに行く。それを積み重ねることで一生を終える。

人間なのでね、不安に思ったり後悔したり、時には妄想したり、もう会えない人のことを考えたり。心は行ったり来たりするんですけど、そんな自分も受け入れて「目の前のことを大切にする」生き方をしたいなあと思うのです。

さてここからは撮影の裏話。

撮影裏話（非公開写真あり）

牧場での撮影はちょうど1年前。

2024年7月。

その日も、とてもとても暑い日で…
牛たちは例によって、肩で息をしていました。

ゼーゼーハアハア。。。トホホ

しかし！

この撮影にあたっては事前によつ葉乳業さんから、とても重大なミッションを仰せつかっていたのであります。

それは、

カレンダーの表紙
（ドドン！）

先ほどの「生産者紹介」の7月のページ掲載とは別に、
上山牧場の放牧風景をぜひ全体の表紙に使いたいとオファーいただいたのです。

なんたる光栄！
うちの牛たちが、まさに2025年の顔となるなんて！

事前に牛たちにも伝えました。

なんてったって表紙を飾るんですから。

当日はプロのカメラマンさんが来てくださり、ごっついキャメラで牛たちの豊かな表情を狙います。
すごーーい本格的！プロに撮影してもらうなんて滅多にないよ。

爽やかな大地の草原に、しあわせそうな牛たち。
というイメージでお願いします。

なんかちがう
（爽やかさのカケラもねぇ）

おおーーい、もっと広がれー

もっとフィールドを広く使った感じで
ゆったり感を出してくれーい

聞いちゃいねえ
（ゆったり感のカケラもねぇ）

仕方ない。作戦変更だ。

牛の自然体な表情にズームしてみましょう

お願いします！

自然体すぎる

カメラマンさん、ごめんなさい。
ちょっと今、言い聞かせますから。

カメラ目線で、もっと表紙のモデルを意識して！

ほら

だめだこりゃ
（画質だけはめっちゃいい）

こうして大変苦労して出来上がったカレンダーの表紙。
どうなったでしょうか。

↓ ↓ ↓

爽やかすぎる！さすがプロ！

まるで草原の風を感じるような最高のロケーション。
草を食む牛の表情。毛並みの美しさ。
ここに写っていない牧場主の心の豊かさや、
よつ葉乳業さんの牛乳へのこだわりまで映し出しているようで。

まさに100点満点の表紙。
2025年は素敵な年になりそう。

そして、

うちの牛じゃねえ。

やっぱり不採用。

よつ葉乳業さん
この度はご期待に添えず申し訳ありません。
予行練習もばっちりで本番に臨んだのですが、うちの牛たちが自由すぎました。

お詫びと言ってはなんですが、来年のカレンダーの表紙を作ってみましたので、
よろしければ採用ご検討ください。

↓ ↓ ↓

2点（100点満点中）

よつ葉乳業 酪農部の黒田さん、生乳工場の松岡さん、成田さん、ありがとうございました。
普段、自分たちでブログ用に牧場の写真を撮影することはあっても夫婦揃っての写真って意外とないんです。人物を撮る時は必ずどちらかがカメラマンですので。貴重な写真も残していただいてとても楽しかったです。

読者のみなさんこれからも自由な上山牧場をよろしくお願いします。

したっけ。ごきげんよーう。

目の前の牛たちと
丁寧に向き合う
かみのすけ