おまっとさん。かみのすけですよ!
またたく間に5月が過ぎ去ってゆきました。
お天気に恵まれすぎてパソコンを開く暇もなく。
チューリップは開きました。
放牧はじめました~のご報告も遅くなりました。
今年は5月12日に放牧はじめました!
例年より牧草の伸びが遅く、牛たちのごちそうレーダーもなかなか反応しませんでした。
季節の歩みがスローモーションのようにゆっくりで、じれったいほどマイペースな自然との我慢比べ。
ついに先にしびれをきらしたのは人間のほうで。
牧草が伸びるまでのあいだ、地べたに干し草ロールを置いて、雰囲気だけでも放牧の先取り。
じわーーーっと、なんとなーーーく、放牧はじまりました。
そうそう、前回の記事で紹介した牧草のタネまき。
その後、どうなったでしょう?
雨が少なかったので発芽するか心配しましたが。
かめのすけ
これが牧場の将来を担っていく、若いエネルギーです。
牧草のパワーって、本当にすごい。
何がすごいって、パワーです、パワー。
牛たちのチカラの源になる栄養価が豊富なのです。
たとえばタンパク質。
筋肉や血液のもととなり、ミルクの生産にも大きくかかわります。
タンパク質といえば、牛舎で牛に与える、濃厚飼料(のうこうしりょう)と呼ばれるペレット状のエサに豊富に含まれており、生乳生産をサポートする目的で牛に与えます。
この濃厚飼料は、1kgあたり100円程度で購入しています。
濃い味がする?ので、牛たちも大好物。
成分表示を見ると・・・
タンパク質は、18パーセント。
はて、放牧草はそれに匹敵するでしょうか。
気になって、放牧草の成分を調べてみたことがあります。
その結果、なんと!
25.9パーセント!(季節にもよりますが)
濃厚飼料より、濃厚飼料!!
やれやれ、お金を払って買っている餌より豊富とは。
牧草のパワー。おそれいりました。
なので放牧がはじまる季節になると濃厚飼料を与える量はガクッと減らします。
自然のチカラでじゅうぶん。
腹いっぱい胸いっぱい夢いっぱいです。
牛たちのごちそうレーダーも抑えきれず。
全速力の一直線。放牧地へ駆け出して行きます。
めーさん
こんな風景で、今年も放牧がはじまりました。
待ちに待った、心穏やかな季節。
新しく設置してあげた水飲み場も気に入ってくれたみたいでなにより。
これから秋まで、草の牛乳です。
また牧場の風景を色々ご報告していけたらなと思います。
したっけ。ごきげんよーう。
久しぶりの雨の休日に
胸いっぱい夢いっぱいの
かみのすけ
撮影に使用した牛乳はスタッフが責任をもって腰に手を当てて美味しくいただきました。