おはよーさん。かみのすけです。
ゴールデンですねえ、ゴールデン。
今年は平日が真ん中にあるので大型連休が取りにくい並びですねー
皆様いかがお過ごしでしょうか。
こちらは心地よい季節です。
窓の外も青々と色づいてきました。
この時期になると、
いつから放牧を始めるか?
ということで頭がいっぱいです。
では、発表いたします!
かめのすけ
今年の放牧初日は、5月4日に決めました!
めーさん
ちなみに去年は4月27日でした。
今年は遅めのドカ雪もあって春も半月くらい遅いですね。
さて放牧シーズンに向けて、人も牛も徐々に生活リズムを作っていかなければなりません。
これまでの季節、夜は牛舎の中でぬくぬくと過ごしていた牛たち。
放牧開始に先立って、夜の自由行動が解禁されました!
それでも牛たちは、いまいちテンションが上がりきらず、なんだか運動場で落ち着いています。
まだ青草が伸びてこないので、牧草ロールの方が美味しいみたい。
何をもって放牧初日とするのか?
それは様々な事情があるのですが、今年は春の農作業の進捗が大きな決定要因となりました。
放牧地の「追播」作業
「ついはん」と読みます。牧草の「タネまき」のことです。
牧草にもタネまき作業があるというのは、意外と知らない人が多いです。
あの北海道らしい放牧の風景。広い草原で牛たちがのびのびと草を食む風景。
しあわせの風景には舞台裏がありました。
実はあの草原の草は、自然に生えている草ではなく、人が牧草のタネをまいて栽培し、管理している畑なのです。
「放牧」という言葉のイメージに引っ張られるので、あたかも「野放し」にしているような印象を受けがちですが、私たち人間が牛たちに食べてほしい草の品種を選んで牧草のタネを購入しています。
北海道の冬の厳しい寒さにも耐える品種や、雑草に負けにくい品種など、改良が進んでいます。
自分の牧場の植生調査や土壌分析の結果を考慮して、何のタネを、どのくらいの量、畑に追播するのかを検討していきます。それを自分の手でブレンドして使うのです。
その他にも有機肥料(上山牧場では放牧地に化学肥料を使いません)を投入したり、雑草の掃除刈りをしたり、土壌改良の資材を投入したりと、放牧地を維持するために手間と愛情をかけています。
美しい牧場の風景をつくるのは、人の生業(なりわい)と自然の営みの共同作業です。
主役はいつだって自然であり、人間はあくまで裏方に徹します。私たち酪農家は、自然の循環の中に自分たちの暮らしを位置づけることで、人間もまた自然の一部であることを感じることができるのです。
このように「放牧」は決して「放任」ではありません。のんびりした放牧の風景をつくるために、なにかと忙しい。だから酪農は面白い!
追播作業は、このような大きな機械に牧草のタネを積み込んで、効率よく植え付けていきます。
近くでよく見てみると、大きな刃が地面に突き刺さっているのがわかります。これで放牧地の表面に溝を切っていき、地中に牧草のタネを落としていく仕組みです。
かみのすけ
こんなかんじです。時速3キロで走行しますから、歩いたほうが早いです。
この作業を丸4日間かけて、12ヘクタール行いました。
まだ体がトラクター作業に慣れていないから疲れたーーー。
機械が走った後に、うっすら溝が見えたでしょう。
溝の中に落ちたタネは、ふかふかの土に包まれて、適度な雨と、日中の平均気温がもう少し暖かくなると発芽の条件が整います。
・・・それが1週間ほど前の話。
時間が経過し、ここ数日は春らしい陽気で暖かく、適度に雨も降りました。
新芽で青々と輝く放牧地を想像してニヤニヤ。
楽しみだなーーー
ちょうど新芽が生え揃った頃に、今シーズンの放牧を開始したい。
それが、5月4日(みどりの日)に決めた理由です。
芽吹け、希望のタネ!
芽吹け、我が情熱!
芽吹け、命!
そろそろ発芽してるかなー?
にわこ
うっそぉーーーーん
いやあーーーーーん
出典:ウェザーニュースアプリ
ゴールデンウィークに雪。
北海道では、ままあることらしい…
青い草地はどこいったー?
白いんですけど。
自然の機嫌はわからんです。
果たして、5月4日に放牧開始できるのか!?
どうなる!したっけ。
酪農家の新芽
かみのすけ
↓去年の放牧初日のブログだよ~
放牧はじめました2024