おはよーさん。かみのすけです。
良いお天気が続いています十勝。
春作業がはかどる分、なかなか休む暇がなく、ブログの更新も滞りがち。
そんな中、いよいよ!!
待ちに待った放牧シーズンの到来です!
これまでは牛舎に併設の運動場などで牧草ロールの干し草を食べていた牛たち。
毎春この時期から、牛たちの主食は、芽吹いてぐんと伸びてくる生の牧草にシフトします。それが放牧です。
上山牧場では4月27日に放牧初日を迎えました。
「放牧初日」の判断は毎年難しいなと身構えるけれど、頭で考えるより先に若草の香りが牛たちをそそのかして、春のエネルギーに背中を押されるように、牛たちは草地に駆け出していきます。その衝動を人間ごときが止めることはできないのです。
結局そこに人間の判断なんてないのです。草と牛が決めてしまうのです。
若い牛たちは、初めての放牧にためらいながらも、やっぱり躍動を抑えきれず、遠くまで走って行ってはすぐに帰ってきて、かみのすけの顔色を伺う。
え!??本当にいいんですかー?ここで過ごしていいんですか-?って。
かみのすけ
のびのびした北海道らしい風景が放牧の魅力。
いつまでも見ていられる。
牧場に遊びに来てくれた姪っ子たち。
放牧中の牛たちと同じ時間を過ごしました。
大きな牛さん。
初めは緊張してたけど、徐々に距離を縮めて、恐る恐る触れてみる。
あったかい!かわいいね~!
不思議なことに、人間の緊張や恐れは動物にも必ず伝わります。
不安は見抜かれ、不機嫌は伝染します。
だからこそ、私たち人間がまずリラックスすること。
牛が牛らしく、
健やかに過ごせるように
まずは人間が人間らしく。
まずは自分が自分らしく。
そういうわけで、
今シーズンの放牧が始まって1週間が経ちましたが、
改めて、草のパワーはすごい!!
温暖な春の気候と、数日の雨も手伝って、
ぐんぐん伸びた牧草は栄養満点!
その牧草のエネルギーは、牛たちの「元気の源」となって
ミルクの量にも反映されるのです。
生乳出荷伝票を並べてみてびっくり!
みるみる乳量が増えて、ぐーーーんと右肩上がり。
なんと1週間で350キロ(牛乳パック350本分)も増えました。
ありがたやー。
上山牧場ではこれから10月下旬まで放牧します。
どうか夏が、猛暑にならないことを祈っています。
したっけ。ごきげんよーう。
この放牧風景に憧れて
津軽海峡を渡った
かみのすけ